3月17日(火) 曇

すれ違うのはいつも夜で、ふたりは必ず自転車で走っている。10歳くらいの女の子とそのお母さん。
女の子は少女モデルのように整った顔立ちをしていて、そしていつも微笑みをたたえている。完璧な微笑み。お母さんといっしょに自転車を漕ぐのが楽しくて仕方がないといった風情。
あまりに幸福そうで、まるで絵空事のようだ。
現実味を欠いている。
すれ違うたび、あ、またあの親子だ、と気づく。
それにしても、と、ふと思う。
知り合いにもめったに遭わないのに、まったく知りもしない他人とそんなにしばしば遭遇するものだろうか?
いや、と思いなおす。あるいは、あの親子だけじゃなく、おれは同じ人々とくりかえし遭遇しているのかもしれない。
おれのように単調に暮らしていれば、いつも同じ道を同じような時間に歩いているのだから、同じ人々とくりかえし遭遇してもおかしくはない。
あの親子があまりに完璧に幸福そうだから、強く印象に残っているだけなのだろう。

今日は歩きすぎた。それに風邪気味のようだ。疲れている。しかし昨日まで感じていたような不安感は消えた。

村枝賢一の昭和ライダーへの愛を語った『魂の仮面ライダー爆談!!COMPLETE+』(辰巳出版)を読む。
村野賢一は漫画家。昭和ライダーテレビシリーズの「続編」とも言うべき『仮面ライダーSPIRITS』を描き継いでいる。
おれは仮面ライダーをはじめ、東映特撮テレビで育った世代で、どうやら村野賢一も同世代であるようだ。『仮面ライダーSPIRITS』はきっとツボにはまるだろう。
いや、じつはこのインタビュー集を読むまで、村野賢一のことも、『仮面ライダーSPIRITS』のことも、その存在を知らなかった。
それで、なぜこのインタビュー集を買ったのか、というと、本屋の新刊書の棚で、表紙がおれを呼んでいたのだ。呼ばれて、迷いなく手に取った。きっと『SPIRITS』を読めという神の啓示であろう。
[PR]

by daiouika1967 | 2011-05-17 21:53 | 日記  

<< 5月18日(水) 晴 5月16日(月) 曇 >>