5月26日(木) 曇

名鉄上小田井の駅で、ベンチに座って、しばらく時間を潰す。海風のような湿気を含んだ風を浴びて、アン・サリーを聴く。リゾート地で無為な時間を過ごしているような心地よさに包まれる。

何も考えない。

ここしばらくこうした「何も考えない」という在りようを忘れていたように思う。
たぶんおれは、あれこれ考えているつもりで、ただ堂々巡りの思い煩いに囚われていただけだった。

何か困難な状況があるとして、その状況を打開するには、そのためのプログラムを組み立てなければならない。
それは「思い煩う」ということとは、まったく違う頭の働かせ方である。
こんなことは、とうに分かっているはずのことだったのに、それを見失っていた。

何も考えないという「自分の放ち方」は、生成する世界に立脚するという「自分の保ち方」と表裏一体である。
おれは、その哲学を捉えていたはずだったのだが。

夕方。喫茶店で一時間、檜垣立哉『ドゥルーズ入門』(ちくま新書)を読む。BGMは坂本龍一セレクションのグレン・グールド。
途中、覚せい剤を打ったように、異様なほど頭が冴えわたる時間が30分ほど続いた。
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by daiouika1967 | 2011-05-27 19:25 | 日記  

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