10月5日

kuroが胸の上に飛び乗って目覚めた。時計を見ると6時。外はまだ薄暗い。外は曇っているようだ。kuroはひとしきり暴れて、寝室から走り出ていってしまった。昨日は寝室のドアを閉めずに眠ったのだった。失敗した。もう少し寝ていたかったのに、もう眠れなくなってしまった。
寝不足と曇天のせいで、起きても頭がはっきりと覚醒しない。それに今日は花粉が飛んでいるようだ。鼻の奥がチンと痒い。目もむず痒い。ぼうと混濁した頭でワイドショーを眺めて朝の時間をやりすごす。今日明日と気鬱な仕事が重なっていて、それもあって、ともかくどんよりと憂鬱な朝だった。

仕事は、過ぎてみると、何ということもない。人と会って、言い切れなかったこと、伝え切れなかったことは、しばらくしこりとなって残るが、最近ではそんなことも滅多にない。ひとつにはおれの伝達能力がますます鍛えられてきたということ、もうひとつ、人との共有を欲する次元が、以前ほど繊細なものではなくなったということもあるだろう。

今日も本は読めなかった。
以下に、一昨日読み了えた『文壇よもやま話』からの引用をいくつか。
井上靖を迎えての回での嶋中鵬二の言―≪おりてる人が世の中には結局多いわけでしょう、いい気になっているのよりはね。だからおりてる人の気持ちを掴むということが非常に大きな問題じゃないですか。≫
室生犀星を迎えての回。嶋中鵬二が室生犀星の文体について、≪先生の例の有名な「彼女はウドンのようにゲラゲラ笑った」ッていうような独特な表現がありますね≫と本人に水を向け、それに室生犀星が答えたその言―≪あれは……文章を書いていくのに、ひとりでにああなるんですよ。別にこうしよう、ああしようっていうんじゃなくて、何か僕の頭の都合でしょうね。頭が悪い……つまり悪い頭が一番いいものを見せようとしたときに、つまり文章が回り道するんですよ。その回り道の途中でいろんなものにぶつかって行って……変な形容などが出て来る……だから、僕の文章も未完成の処が多いので、今の人が読んでもいくらか通用するッていうのはソレじゃないんですかね。半端な文章……完成されていない文章ですね。≫
[PR]

by daiouika1967 | 2011-10-05 22:57 | 日記  

<< 10月6日 10月4日 >>