10月19日(日) 晴

11時過ぎまで眠った。

朝昼兼用で、ラーメンを拵える。もやしをたっぷり入れたトンコツラーメン。

午後は、テレビを見たり、『水木しげる大全』のDVDを見返したり、ゲームをやったりしているうちに、あっというまに外が暗くなった。
最近は、5時を過ぎると、すぐに暗くなる。秋の空。Pも、ずっと眠っている。

夜ご飯、豚しゃぶ鍋。豚の肩ロース、もやし、ごぼう、豆腐、しらたき、最後に三つ葉と卵を入れた雑炊。

夜、双葉十三郎『ぼくの特急二十世紀 ―大正昭和娯楽文化小史』(文藝春秋新書)を読んだ。
双葉十三郎、もう97歳になるのか。97歳で、語りおろしだろうが、本を上梓するだけの知力体力があるというのがすごい。
この本では、彼の幼少時代、大正の時代から、戦前、戦後にかけて、映画、演劇、ミステリーを見聞きした、その個人史が書かれている。
ある時代の場所や風物が彷彿と現前するような記述が愉しい。
例えば、こんなような箇所―《映画館の構造も当時は貧弱でね、今は客席は壁で囲まれて、壁の外はロビーや通路という二重構造が普通ですが、昔はロビーも通路もなくて、切符を切ってもらって中に入るといきなり土間の客席だったり、客席の横手のドアを開けるとすぐ外は往来だったり。お手洗いなんかはスクリーンのわきにあるんだけど、これが臭いのね。だから、便所臭いのが映画館ってわけ。もちろん、便所臭さは高級なところほど良くなってはきますが、ぼくが子どものころは、一流館といわれるようなところでも、まだ設備は良くなかった。通い始めたころの武蔵野も、いささか小便臭かった。》
それから、こんな箇所―《当時の駄菓子屋については、どうしても言っておきたいことがひとつあります。それは、そこで映画の上映済みのフィルムを売っていたってこと。新聞紙でつくった葉書の半分くらいの袋の中に、映画のフィルムがひとコマ入れてあって、その袋が束ねてある。子どもは一銭だか五厘だかを出して一枚引く。開けてみるまで、中にどんなフィルムが入っているかわからないし、なにしろサイレントの時代だからときには変な字幕だけのものもあったりしたけど、とにかく、映画のひとコマを手に入れることができた。》
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by daiouika1967 | 2008-10-20 20:14 | 日記  

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