11月8日(土) 晴

岩田規久男『景気ってなんだろう』(ちくまプリマー新書)を読む。
筑摩書房のWEBサイトで、著者が、この自著について、こんな紹介文を書いている。
《本書執筆に当たって私が置いた目線は、経済や経済学の知識がまったくない読者である。本書が目指している目的の一つは、そうした読者でも、本書を読むことによって、日本経済新聞の景気に関する記事をすらすら読めるようになることである。
本書を脱稿して改めて思ったことがある。それは、景気について書くということは、マクロ経済学の主要課題について書くことに他ならないということである。この意味で、本書は「理論からではなく、事実から入って理論に至るマクロ経済学の入門書」という、新しいテキストの試みでもある、と筆者は考えている。》

おれは、「経済や経済学の知識がまったくな」く、ここで想定されている読者像にぴたりと当てはまる。
例えば、24ページに、
《国内総生産を需要する主体は誰でしょうか。国内総生産を需要する主体は、家計、企業、政府、海外の四つに分けて考えることができます。これらのうち、国内の経済主体である家計と企業、および政府の需要が内需で、海外の経済主体の需要が外需で、具体的には、日本の輸出です。》
とあって、こうしてまとめて提示されれば、なるほど簡単な基礎知識でしかないような気になるのだが、では最初からこのことが当たり前の知識としてはっきり自分の中にあったかといえば、それはすこぶるあやしい。
おれの経済学の知識というのは、そのレベルなのである。
しかし、最近、優れた経済学の本を読むと、それが哲学や歴史や文学、精神分析や社会学、民俗学といった、今までよく読んできた領域の知と共鳴して感受できるようになり、それで俄然興味が湧いてきた。

夜、DVDで、及川中監督『日本製少年』を見返す。もう、何回目になるだろう。何度観ても胸がしめつけられる。
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by daiouika1967 | 2008-11-09 23:47 | 日記  

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